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第四章 最上の関係と内乱 vol . 1

 [敵に塩を送る] という言葉がある。

 上杉謙信が、宿敵 武田信玄に塩を送り窮地を助けたという話である。

 謙信の器の大きさ、懐の深さを表すような話であるのだが、俺は信玄の受け取ったという行動にも敬意を表する。自身のプライドよりも民の事を考えた行動であると推測できるからだ。信玄は、息子勝頼に自分の亡き後本当に困った時は、謙信を頼れとも言い残している。そこには互いに認めあったであろう信頼関係の深さも感じられる。

 互いに認め合い自分の亡き後に大切なものを託せる関係とは、人付き合い・国の外交においても最上と言えるだろう。